藤田嗣治のようなマスターがいる奄美の中世ヨーロッパ【鹿児島/奄美】麗王洞瑠(レオドール)

鹿児島

2016年夏に訪れた鹿児島県・奄美大島。

当時強く惹かれていた小説『死の棘』の著者、

島尾敏雄・ミホ夫妻に呼ばれたかのように

私は奄美市、そしてもっと南にある加計呂麻島を旅しました。

今回は、奄美市の唯一の商店街「ティダモール」内にある煌びやかな喫茶店をご紹介します。

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奄美にある中世ヨーロッパ風喫茶店

この大きな看板が目印です。

扉を開けると、

奄美の島うたが流れるアーケードから一変して

中世ヨーロッパの世界へとタイムスリップ。

すでに気分はウディ・アレンの

映画『ミッドナイト・イン・パリ』の主人公。

思いがけない異空間にわくわくしました

旅好きのマスターがヨーロッパで買い付けた調度品の数々に惚れ惚れします。

藤田嗣治の「カフェにて」も飾ってあり、まさにマスターの雰囲気とともに、このお店にぴったりでした。

サイフォンのようなランプ

とっても大きな蓄音機

1920年代、芸術家の溜まり場だったモンパルナスのカフェはきっとこんな感じだったのでしょうか。

店内には古い時計がたくさん飾られています。

どれも指す時刻はバラバラ、レオドールにはいろんな時間が流れています。

アイスコーヒー(450円)

スペイン・マドリード産のクッキーとともに。

マスターの話

マスターは大学中退後、ヨーロッパを放浪し、

その後、原宿で喫茶店を営んでいたそうですが、

故郷の奄美に戻り、1985年にレオドールを開きました。

とても美意識の高いマスター、これまで行った各国の街並みや、人々の様子、ときどき三島由紀夫の話なども飛び出しながら、独自の世界観を語ってくださいます。

また、未亡人となった島尾ミホが、いつも喪服姿でこのティダモールを歩いていた時のことなど、現地の方しか知りえない島尾夫妻のお話もして頂きました。

ふとマスターが唐突に

「あなたヨーロッパに近いうちに行くんでしょ」とおっしゃいました。

その時の私には、そんな計画はなくまったくピンと来ていなかったのですが、縁あってその一年後にスイスとドイツに行くことがあったので、今思えばマスターの予言のような言葉は当たっていました。

私が店内の写真を撮らせていただいてると、

ちょっと貸して!とマスターは私のカメラを手に取り「あの席に座ってみて」「ちょっと斜めに構えて笑って」とポーズ指導をしながら私をモデルに撮影してくださいました。

美意識高めのマスターなので、構図にもこだわりながら。

帰り際には名残惜しくお互い連絡先を交換して、私が見えなくなるまで店先で見送ってくださり、素敵なマスターとの出会いに胸が温かくなりました。

気軽に行ける距離でないのが悲しいくらい、大好きな喫茶店です。

レオドール 店舗情報

【住所】鹿児島県奄美市名瀬末広町1−15(ティダモール内)

【定休日】不定休【営業時間】15:00~0:00

【TEL】099-752-8696

(2016年9月訪問)

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