珈琲の概念を変える。ダンディなマスターが淹れる本物の珈琲とは 【熊本/花畑町】珈琲アロー

(2014年訪問)

熊本の繁華街にあり、「画廊喫茶ぶらうん」からも近いです。

大きな赤い矢の看板が目印。

全国各地からお客さんがやってくる知る人ぞ知る名店です。

私が訪れたときも、関西からこの珈琲を飲むためにきたという方がいらっしゃいました。

メニューはホット珈琲のみ。

L字型のカウンターに座ると早速マスターがドリップの準備に取り掛かりました。

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ダンディーなマスター

東京オリンピックが開催された1964年に開店。

開店してから今まで、ほぼ休まず営業されているそうで、営業中はずっとお一人でカウンターの中に立ち続けています。

「珈琲は健康飲料」と、一日30杯は自分で淹れた珈琲を飲んでいるそうですがマスターの肌がつやつやなのも珈琲のおかげなのでしょう。

一般的な珈琲が酸性なのに対して、アローの珈琲は弱アルカリ性なので何杯のんでも胃がもたれることがないそうです。

軽快な熊本弁で、珈琲の話や東京オリンピックのころの熊本の話などたくさんの話をしてくださいました。

熊本のおいしい地下水

とくに水と珈琲の相性についての話が印象的でした。

熊本は阿蘇山の噴火によって重なった地層がフィルター代わりになっているので「蛇口をひねればミネラルウォーター」と言われるほど水が美味しいのですが、その上質な水がさらにアローの珈琲を引き立てているとマスターは言います。

いざドリップにとりかかると、マスターは一気に全神経を珈琲に集中させ、脇目も振らず丁寧にゆっくりとお湯を注いでいきます。

職人のようなその姿に圧倒されながら、珈琲が出来上がるのを静かに待ちました。

珈琲(500円)

カップの底が見えるほど透き通った琥珀色の珈琲。

お店の照明が透けてゆらゆら輝いています。

一口すするとびっくり。

珈琲の概念を覆すような、今まで飲んだどの珈琲にも当てはまらない味。

超浅煎りで珈琲独特の酸味や苦みがなく、珈琲嫌いだった三島由紀夫も「これなら飲めると」と言ったのも頷けます。

時間がたつほど甘く感じる味は玄米茶のようで、とても香ばしく、飲んでいくたびにクセになってく不思議な味でした。

「本物の珈琲は琥珀色」

マスター曰く、「本物の珈琲は琥珀色。」

開店当初は、この薄い珈琲に対して批判もあったそうですが、

徐々にそのおいしさが広まって今や全国からお客さんが来るまでになったそう。

マスターは歌にも珈琲は琥珀色だと歌われていると

この歌を教えてくださいました。

昔アラブの 偉いお坊さんが
恋を忘れた あわれな男に
しびれるような 香りいっぱいの
こはく色した 飲みものを
教えてあげました
やがて 心うきうき
とっても不思議 このムード
たちまち男は 若い娘に恋をした

「コーヒールンバ」作詞:J.M.Perroni・中沢清二

アローの珈琲を飲んでもう何年か経ちますが、

いまでもその味を舌の上で思い出せるくらい不思議な珈琲です。

 珈琲アローの店舗情報 アクセス

住所: 熊本県熊本市中央区花畑町10-10

営業時間/[月~木]11:00~23:00

[金・土]11:00~翌3:00

[日・祝]
14:00~22:00
定休日/ 不定休

TEL/096-352-8945

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